タイ国内の主要6空港を運営するタイ空港公社(AOT)は24日、ドンムアン空港の第2旅客ターミナルビル(T2)の供用を開始した。同空港を利用する格安航空会社(LCC)の増加に伴い深刻化している混雑の緩和につながると期待される。
24日付バンコクポストによると、30億バーツ(約100億円)を投じて、2006年のスワンナプーム国際空港開業以来、閉鎖されていた旧国際線第2旅客ターミナルを改装した。
トイレ整備などを含む内装工事は完了していないが、年末年始に急増する旅客に対応するため、24日に開業した。年末年始の1日当たりの平均旅客数は前年同期比30%増の11万人、航空機の発着回数は20%増の650回と予測されている。全ての工事は来年2月までに完了する予定。
第2旅客ターミナルビルは国内線専用となり、これまで国際線と国内線で使われてきた第1旅客ターミナルビル(T1)は国際線専用となる。第2旅客ターミナルを利用するのは、エアアジア・グループ、Rエアラインズ、オリエント・タイ航空、タイ・ライオン・エア、タイ・スマイル、ノック・エアラインズ。
ノック・エアラインズのパティー最高経営責任者(CEO)は、ドンムアン空港を利用する航空便の8割が国内線であると指摘し、「第2旅客ターミナル開業による混雑緩和効果は未知数」との見方を示した。
第2旅客ターミナルの開業によって、ドンムアン空港の年間の旅客収容能力は、従来の1,850万人から3,000万人に増加する。ただ、数年内に旅客数が3,000万人を突破するのは確実とみられており、AOTは収容能力を4,000万人に引き上げるため、第1旅客ターミナルを改装するほか、新たなターミナルの建設も検討している。
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