自動車部品の江洋ラヂエーター(名古屋市)は、ミャンマー最大の都市ヤンゴン近郊のティラワ経済特区(SEZ)で9日、工場の起工式を開催した。ティラワSEZでの起工第1号となった。主に自動車の交換部品向けのラジエーターを生産、来年末までの出荷を目指す。
来年8月末までに竣工、10~11月中に操業を開始し、12月末までに初出荷する予定。初年度は12万台(月産1万台)の生産を見込む。工場の敷地面積は3万2,800平方メートルで、建屋面積は5,000平方メートル。建設費は非公表。建屋は5年内に2万平方メートルまで拡張する計画。
ミャンマーで生産するラジエーターは全量を輸出する。江洋ラヂエーターの江尻拓馬・専務取締役によると、主な輸出先は米国、日本、インドネシア、中国になるという。初年度は100人の従業員を雇用し、5年内に500人規模まで増員していく。
同社は今年6月、ティラワSEZの区画販売を手掛けるミャンマー・ジャパン・ティラワ開発(MJTD)と工場用地のリース契約を結んでいた。
ミャンマー初のSEZであるティラワでは今後、入居を決めた企業が続々と工場を着工する見込み。来年にかけて建設ラッシュを迎える見通し。
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