ミャンマー政府は、国営企業による天然鉱物の採掘を既存の鉱山に限定する方針を示している。今後の新たな鉱床の探査と採掘は、民間投資家に委ねる。ミャンマー鉱業協会連合会のキン・マウン・ハン副会長の話を、現地紙ミャンマー・ビジネス・トゥデー電子版が18日付で報じた。
政府は、天然鉱物を採掘する国営企業の技術や保有設備の水準が国際基準に達しておらず、国際競争力に劣るとみて、外資をはじめとする民間企業に採掘してもらう方が得策と判断した。
今後は鉱床の探査から採掘までを民間投資家に任せる。投資家の事業計画を国の規制に沿って審査し、問題がなければ探査・採掘権を与える。
ミャンマー・ビジネス・トゥデーによると、同国には約1,250の鉱山がある。国営企業による天然鉱物の生産量は、2013年度(13年4~14年3月)実績で石炭が前年比19%減の38万272トン、重晶石が45%増の3万1,295トン、石こうが13%増の4万3,715トンなどとなっている。
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