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テイクオフ:金曜午前1時。マニラ首…

金曜午前1時。マニラ首都圏のとある会員制クラブに出掛けた。近くには学生向けに音楽を勢いよく鳴らすバーやカフェが立ち並ぶ。一方、その店だけは静かで落ち着いた雰囲気。独特の存在感を示していた。客の年令層は高く、シックな服を奇麗に着こなした男女が多い。

そんな店で過ごすうち、友人がさっと立ち上がり誰かとあいさつを交わした。社交の場でもあるこの店。入店するなり、あちこちであいさつが繰り返されていたので、知人の1人と早合点した。だが、聞けばイメルダ・マルコスの兄弟という。長身のすらっとした身体に黒のジャケットを粋にまとう。笑顔を振りまき颯爽(さっそう)と目の前を通りすぎた。近くの人たちは愛着とも愛情ともとれる笑顔をみせた。1986年のピープルパワーでマルコス一族は失脚したはずと自分勝手に思い込んでいたが、いまだその影響力やカリスマ性は健在のようだ。(尚)


関連国・地域: フィリピン
関連業種: 電力・ガス・水道マクロ・統計・その他経済社会・事件

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