省エネと小型軽量化が可能な、発光ダイオード(LED)ヘッド搭載のプリンターや複合機への注目が高まっている。大手プリンター・複合機メーカーがLEDヘッド搭載機の開発を進めており、今後メーカー間の競争は激化すると予想される。デジタルタイムスが伝えた。
韓国富士ゼロックスは9日、新型複合機「DacuCentre4」を発売し、LEDプリンター市場へ本格的に進出した。同製品は、1,200ドット・パー・インチ(dpi)の高解像度セルフスキャンLEDと高性能注文型半導体(ASIC)により、全ての発光素子に対して精密かつ統合的な制御を可能にしたのが特長だ。また、従来品に比べて消費電力も70%に抑えられる。
韓国エプソンはこのほど、LED光源を利用した複合機とプリンターを数種類投入するなど、市場の開拓を進めている。同社の「AcuLaser」シリーズは、ボディーとトナーを小型化し、高速出力を実現したと、同社は説明する。韓国沖システムズは、1979年からLEDヘッドを自社開発に取り組んでおり、約30年間蓄積してきたノウハウを活用し新製品を発売した。
LEDヘッド搭載機は、従来品よりも消費電力が少ないため高い省エネ効果があるほか、レーザー方式と比べて小型軽量化が可能だ。また、反射ミラーを回転させる駆動部がないため、騒音や振動も小さい。業界関係者は「サムスン電子やヒューレット・パッカード(HP)などがLEDプリンター市場に参入すれば、市場拡大はさらに加速するだろう」と話した。
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