タイ商工会議所大学(UTCC)がこのほど発表した10月の消費者信頼感指数(CCI、100以上が好感)は77.8と、前月から0.8ポイント上昇した。指数は9月まで3カ月連続で下落していたが、大洪水発生の懸念が収束したことなどが好感された。
UTCCはさらに、政府が景気刺激策を相次いで打ち出し予算を振り向けていること、タイ中央銀行(BOT)が17日に政策金利を3.00%から2.75%に引き下げたこと、今年の経済成長率予測を5.7%に据え置き、来年についても4.6%と成長が継続するとの見通しを示したことなども指数押し上げの要因になったと指摘した。
同時に行われた「今が新車の買い時か」を問う調査では、「買い時」の割合から「買い時ではない」を引いた値に100を足した「買い時指数」が9月の100.4から103.4に上昇。指数は7カ月連続で100以上となり、消費者の車購入意欲が持続していることが示された。住宅など不動産の買い時指数は9月の71.6から74.3に回復。指数は洪水懸念が高まったことから、9月まで3カ月連続で低下していた。
調査は毎月下旬に全国で行われ、今回は2,252人が回答した。CCIは、経済状況の認識について「良い、良くなった」と回答した割合から「悪い、悪くなった」の割合を差し引き、100を足した値。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。