しばらく停滞していた電子書籍市場だが、コンテンツの増加や大手書店による専用端末機発売などにより市場に活性化の兆しが見え始めた。
デジタルタイムスによると、今月21日時点での韓国国内の電子書籍用コンテンツは約15万種類で、昨年末から50%ほど増加したことが分かった。従来の紙ベースの書籍市場を侵害するとの理由から、発刊に消極的だった出版社の認識が近ごろ変わり始めたことが背景にあるという。業界関係者は「電子書籍に保守的な姿勢を見せていた出版社も、情報技術(IT)機器を活用しない限り既存の出版市場も見通しは暗いとの考えが強まった」と話した。
コンテンツの種類にも変化が見られる。これまでは文学が多数を占めていたが、最近ではエッセーや人文学、社会関連、また大統領選挙関連のコンテンツが豊富になった。
大手書店も市場活性化に積極的だ。教保文庫で販売中の書籍コンテンツは、今年上半期(1~6月)には13万種に増えた。毎月2,000種以上が電子書籍として変換もしくは発刊されており、昨年末から約50%近く増加した。
一方で、大型書店が協力して先月発売した電子書籍用端末機もこれまでに約8,000台が売れるなど好調だ。端末機市場規模も今年は10万台へと昨年から2倍近く拡大した。
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