英経済誌「エコノミスト」の調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が発表した「買い物に最適な都市ランキング」で、マニラはアジア太平洋地域の25都市中11位だったことがこのほど分かった。
同調査は、スウェーデンの買い物旅行会社、グローバル・ブルーの委託により実施。◇ホテル・移動◇利便性◇文化・風土◇店舗◇手頃な価格での提供――の主要5項目ごとに得点を付け、総合評価した。
マニラの得点は100点満点中51.5点で11位。東南アジアでは、クアラルンプール(2位)、シンガポール(5位)、バンコク(7位)に次ぐ順位だった。低水準のホテル宿泊費やタクシー・バス運賃が評価され、「手頃な価格での提供」の項目は66点と高得点をマークした一方、「店舗」は36点どまり。国際的なブランドの出店数やセール期間の短さなどが足を引っ張った。
「利便性」は店舗の営業時間が評価され、58点を獲得。「ホテル・移動」は50点、「文化・風土」は47点で、それぞれ「空港・フライト」、「国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産の数」のサブ項目が低い評価だった。一方で、「主要空港からのバス・鉄道接続と距離」、「スポーツ・文化イベント」は比較的高い評価を得た。
首位は68.5点を獲得した香港。以下、クアラルンプール、上海、北京などが続き、日本では東京が56.4点で8位、大阪が45.1点で18位、名古屋が38.2点で21位だった。
一方、33都市を対象にした欧州のランクでは、ロンドンが67.3点で首位。以下、マドリード、バルセロナ、パリ、ローマなどが続いた。
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