情報技術(IT)や自動車など主要13業種の売上高、純利益ベースのシェアを分析したところ、5年前に比べ首位企業の「独り勝ち」傾向が強まっていることが分かった。朝鮮日報が伝えた。
IT首位のサムスン電子の場合、売上高のシェアは2007年の40.3%から11年に48.0%に上がった。その半面、売上高2位のLG電子と3位のLGディスプレーのシェアは計24.0%から20.5%に縮小した。純利益もサムスン電子は77.2%から90.4%に上昇し、NHNとSKC&Cは計6.0%にとどまった。2位以下の企業の順位が入れ替わる間に、サムスンは首位の座を不動にした。
自動車をみると、現代・起亜自動車の純利益のシェアが71.7%から104.5%に急拡大した。双竜自動車などが赤字を計上した一方で、現代・起亜自の純利益が業界全体を上回ったためだ。
首位企業のシェアが拡大する間に2、3位企業の影響力が低下した業種は、売上高ベースではITや通信、建設、自動車、流通、証券など9業種、純利益ベースはIT、化学、造船、自動車、流通など7業種あった。
こうした独り勝ち現象は、危機時ほど強まる傾向がある。輸出で業績を伸ばしている企業の場合、必ずしも国内で他社のシェアを奪っているとは言えない。しかし、内需関連業種などは懸念すべき問題だという。ある専門家は、同じ独り勝ちでも他社の価値を奪う形ではなく、新たな価値を生み出す形になるべきと指摘した。
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