キヤノン・シンガポールは23日、同社初となるノンレフレックス(ミラーレス)タイプカメラ「EOS M」を発表した。先月発表した新型デジタル一眼レフ(DSLR)カメラ「EOS650D」と合わせ、コンパクトデジタルカメラからの移行を目指すハイアマチュア層を狙って国内シェア拡大を目指す。今年10月初旬の発売を予定している。販売価格は未定。
世界同時発表の一環となった。今回発表した同機種は、同社のデジタル一眼レフカメラ「EOSシリーズ」を「軽量・コンパクト化」した製品。ファインダーは搭載せず、背面の画面を見ながら撮影するライブビュー専用機となる。専用のレンズと交換できるDSLRカメラ並みの機能に、カメラ背面の液晶画面を直接触るだけで操作できるなど、コンパクトカメラやスマートフォン(多機能携帯電話)に近い操作方法を加えた。ピントを合わせるオートフォーカス(AF)方式にも先に発売したEOS650Dと同じ新技術を導入し、ライブビュー撮影や動画記録に強みを発揮できるという。
同社のアンドリュー・コー・ゼネラルマネジャー(個人イメージング・情報製品担当)は「これまでのEOSシリーズの実績を受け継ぎつつ、軽量化と小型化(マイクロ、ミニ)をコンセプトとして『M』を型番につけた。EOSシリーズと同じ画像センサー、画像処理エンジンを搭載しており、EOSの機能を小型のサイズで提供できる」と話した。具体的な目標販売数は明らかにしなかった。
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