ベトナムの不動産開発大手ＦＬＣグループ傘下の航空会社バンブー航空を７月末に退任したダン・タット・タン氏は、同社のさらなる成長のためには戦略的投資家から…

ベトナム

ベトナムの不動産開発大手ＦＬＣグループ傘下の航空会社バンブー航空を７月末に退任したダン・タット・タン氏は、同社のさらなる成長のためには戦略的投資家からの出資が必要との考えを個人のブログで明かした。２日付ザンチーが報じた。
タン氏は退任に際して「バンブー航空がより大きな挑戦を続け、高い目標を達成するための地力をつけるためには、新たな戦略的投資家が必要だ」と指摘した。
タン氏の後任には、副社長のグエン・マイン・クアン氏が昇格した。同氏は商工省出身で、国営ベトナム航空やベトナム投資グループ（ビングループ）傘下のリゾート開発会社ビンパールなどで要職を歴任後、2020年６月からバンブー航空の副社長を務めていた。タン氏はクアン氏をバンブー航空に招くに当たり、３回の面接を重ねたという。
タン氏は兼任していたバンブー航空の会長職も退任し、ＦＬＣグループの副会長職からも退く意向を表明している。ＦＬＣは近く取締役会を開催し、タン氏の退任を承認する予定だ。
バンブー航空は19年に運航を開始した。短期間で国内外に路線網を拡張することに成功したが、ＦＬＣグループの創業トップだったチン・バン・クエット氏が３月に相場操縦と情報隠蔽（いんぺい）の容疑で逮捕・起訴されて以降、バンブー航空を含むＦＬＣグループ各社では役員の退任が続くなど動揺が続いている。
タン氏はバンブー航空やＦＬＣグループからの役職を退任する理由を「個人的な事情」と説明している。

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