デング熱の患者が急増し、記録的な数字になっている。政府は住宅地で草木を中心に水気がある場所を減らして蚊の繁殖を抑制する対策を呼びかけているが、「生物兵器」を使用して被害を食い止めようとしていることはあまり知られていない。共生細菌のボルバキアを保有する数百万匹の雄のネッタイシマカを放つのだ。
ボルバキアを持たない雌のネッタイシマカと交尾すると産まれた卵はふ化しないため、致死性のデング熱やジカ熱、チクングニア熱など、蚊が媒介する病気のリスクを大幅に減らすことができる。環境当局は、年末までにボルバキア共生蚊の1週間当たりの繁殖数を現在の200万匹から500万匹に増やす予定だ。
早くボルバキアを持つ雄のネッタイシマカが近所に来てくれることを願っている。日本企業が開発したデング熱のワクチンが承認されれば、予防接種を受けられるとも聞いている。(静)
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