バンコク知事選中は至るところに掲げられた選挙ポスターも、日曜日の投開票後はすっかり見なくなった。当然といえば当然なのだが、クリスマスシーズンがとうに過ぎた今も飾りつけが忘れられたように残されているのとは対照的だ。
その知事選ではチャチャート氏が圧勝した。タクシン元首相の妹のインラック政権で運輸相を務めた同氏。反プラユット派を中心に幅広い支持を集めた。
海外亡命中のタクシン氏は、知事選の結果を「タイの民主主義回復の前触れ」と評価。一方、プラユット首相は、支持政党である最大与党・国民国家の力党の惨敗に「バンコク知事選と国政は無関係」と平静を装うが、内心はどうか。次の下院総選挙を占う前哨戦とみられていたバンコク知事選。結果を受けてタイの政局はいよいよ風雲急を告げている。次のクリスマスまでに事態はどのように動いているだろうか。(須)
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