台湾衛生福利部(衛生省)中央流行疫情指揮中心の陳時中指揮官は22日、新型コロナウイルスの家庭用抗原検査キットで陽性反応を示した場合、医療従事者による確認を経て感染確定とする措置について、早ければ今週中にも全市民に適用する方針を示した。中央通信社が伝えた。
同措置の適用を受け、必要と判断された場合、PCR検査を経ずに治療薬の処方を受けることができるようになる。
同措置は現在◇感染者の濃厚接触者が行う「居家隔離」、隔離解除後に行う「自主防疫」、海外からの渡航者が行う「居家検疫」の対象者◇介護施設の入居者◇65歳以上の高齢者◇山地30カ所と平地25カ所の原住民族の地域に住む人◇19カ所の離島地域に住む人――に適用している。
ただ専門家からは、抗原検査キットの不足と偽陽性の可能性、経口抗ウイルス薬の不足、オンライン診療の困難さといった問題が指摘されている。
また保険業界からは、新型コロナウイルス感染症を補償対象に含む保険商品の保険金の支払いにおける審査が困難になるとの懸念も出ている。
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