確かそんなことを書いたなと思い、過去のテイクオフを検索してみる。2005年3月なのでもう17年前か。「韓国人と親しくなるためには」と書き起こし、酒の効用について語っている。
「飲んで死のう!」と乾杯した日には必ず地獄を見る。80年代前半までの「夜間外出禁止令」や90年代後半の通貨危機の時代はネオンが消え、夜は死に等しかった。「飲んで死ねる」のはこの国が平和な証だと文章は続く。「死」と聞くと胸がざわつく。今年の検診の大腸内視鏡検査で腫瘍が見つかり、手術を受けた。医師にはがんの一歩手前だったと告げられた。命を拾った。
コロナ禍がエンデミックに近づき、さまざまな縛りが解けている。だから金曜の夜、酒場に出た。酒はダメと言われたので、写真をパチリ。せめてものなぐさめに、赤い花越しのトレンチコートを着た淑女の千鳥足を撮った。(葉)
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