東南アジア諸国連合(ASEAN)の特使としてミャンマー問題を担うカンボジアのプラク・ソコン副首相兼外相は6日、特使としての2度目の訪問を数週間以内に見込んでいると明らかにした。同日プノンペンで行われた、ミャンマーへの人道支援を話し合うASEANの会議後、自身のフェイスブックに投稿した。
プラク・ソコン氏はクメール語で、人道支援に関する会議の状況について投稿。その中で「この先数週間内における2度目のミャンマー訪問を楽しみにしている」と述べた。正式な日程は明らかにされていないが、水面下で調整が進んでいる可能性がある。
カンボジアは2022年のASEAN議長国。プラク・ソコン氏は3月、初めて特使としてミャンマー入りし、国軍のミンアウンフライン総司令官と面会。ASEANが21年4月に決定した暴力の停止など5項目の合意履行を促した。
6日行われた人道支援に関する話し合いには、国連人道問題調整事務所(OCHA)のジョイス・ムスヤ人道問題担当副事務局長やASEAN各国の高官が参加。東部カヤー、カイン(旧カレン)州など特に支援が必要な地域を特定し、迅速に活動を進めるため、ミャンマー側のタスクフォースが最大限の努力をすることで合意したという。新型コロナウイルス感染症のワクチン接種も支援の一環としている。
同会議には、ミャンマー国軍が国際協力相に任命したコーコーライン氏が出席。同氏がタスクフォースのトップを務める。
民主派でつくる「挙国一致政府(NUG)」は、国軍側は民間人の犠牲者を抵抗勢力と見なしており、平等な支援が行えないと指摘。軍政経由の人道支援に反対している。
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