香港の次期行政長官に、警察出身の李家超(ジョン・リー)前政務長官が当選した。こんな展開になることを1年前に予想していた人は、恐らくほとんどいなかったのではないだろうか。そもそも2021年6月に政務長官に起用されたことが、多くの人々にとって驚きの人事だったのだから。
当選を決めた李氏が早速行わねばならないのは政務、財政、司法の3長官はじめ、行政会議(行政長官の諮問機関で事実上の閣議に相当)メンバーなどの人選、いわば「組閣」だ。李氏は治安優先色が濃厚ゆえ、政務長官や検察を所管する司法長官に誰を起用するかが大きな注目点だが、経済に疎いとみられるだけに、経済政策の司令塔となる財政長官の人事も見逃せない。
今後、「組閣人事」のニュースが香港メディアをにぎわすだろう。果たしてあるだろうか。誰もがあっと驚くような人物の起用は。(和)
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