タイ空港公社(AOT)が発表した2022年2月の国内主要6空港の利用者数は、前年同月比93.8%増の267万1,417人だった。新型コロナワクチン接種済みの旅行者を対象にした隔離なしの入国制度「テスト・アンド・ゴー(Test&Go)」を2月1日に再開したことが、外国人旅行者の空港利用の大幅な増加につながったとみられる。タイ政府が宿泊費や航空運賃などの国内旅行費用を補助する「ウィー・トラベル・トゥギャザー」も国内線の利用を押し上げた。
利用者の内訳は国際線が7.6倍の41万7,878人、国内線が70.3%増の225万3,539人だった。
空港別では、首都バンコク近郊のスワンナプーム国際空港が2.4倍の98万9,161人で最多。このうち国際線が4.9倍の27万149人、国内線が97.1%増の71万9,012人だった。
1~2月の6空港の利用者は、前年同期比2.3倍の562万2,778人。国際線が7.1倍の88万3,114人、国内線が2.1倍の473万9,664人だった。
2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻がタイの旅行需要に与える影響が懸念されており、3月以降は再び空港利用者が減少に転じる可能性もある。
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