世界の汚職を監視する非政府組織(NGO)のトランスペアレンシー・インターナショナル(TI)が公表した2021年版の「腐敗認識指数(CPI)」ランキングで、シンガポールなど東南アジアの5カ国が前年から順位を下げた。
トランスペアレンシー・インターナショナルは国際機関やシンクタンクのデータを基に、世界180カ国・地域の腐敗認識度を100点満点で指数化した。数値が高くなるほど汚職が少ないと認識される。今回は、各国・地域で新型コロナウイルス禍対応の財政支出が十分なチェックがないまま行われ、汚職の温床となっていないかを重点的に調査した。
東南アジアで最も汚職が少ないとされるシンガポールの指数は前年と同じ85で高水準だったが、順位は1つ下がって4位。ノルウェー、スウェーデンと同順位だった。域内では、マレーシア、タイ、フィリピン、ミャンマーも順位を落とした。
一方、ベトナムの指数は39となり、前年から3ポイント上昇。順位も104位から87位へと大幅に上がった。インドネシア、ラオス、カンボジアの順位も上昇した。
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