マレーシア中央銀行は20日、金融政策会合を開き、政策金利となる翌日物政策金利(OPR)を1.75%で据え置くことを決めた。据え置きは9会合連続。
中銀は声明で、2021年第4四半期(10~12月)は新型コロナウイルス対策の活動制限の緩和によって国内経済が回復したと指摘。通年の成長率は3~4%の範囲に収まるとの予想を示した。
22年については、雇用環境や外需の改善、民間部門の投資拡大で成長に拍車がかかるとする一方、予想外の外需低迷やサプライチェーン(調達・供給網)の混乱、重症化リスクの高い新型コロナの新たな変異株の出現などが下振れリスクになるとした。
21年1~11月の平均インフレ率は2.3%。22年は燃油価格の高騰によるベース効果が薄れ、インフレ率は落ち着いた水準で推移する見通しという。
ロイター通信によると、マレーシアでは経済活動の正常化に伴い、22年後半に中銀が利上げに踏み切ると予想するアナリストが多い。
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