東部にあるチャンギ・チャペル・アンド・ミュージアムを訪れた。主に日本占領下におけるチャンギ収容所の資料などを紹介する博物館で、2021年5月に改修工事を経て、リニューアルオープンしていた。
展示によると、19世紀までチャンギはマングローブ湿地と熱帯雨林で覆われた、のどかな場所だったそうだ。これが、当地の防衛目的に英国が砲台や兵舎を建設したことで変わり始めた。その後、日本軍のマレー侵攻でシンガポールが陥落し、多くの兵士と民間人がチャンギ収容所に送られた。収容所の生活は過酷で、人びとは食糧難にも直面していたという。
ガイドスタッフが最後に話していた「戦時中の経験を話すことはつらいけど、話さなければ後世に伝わらない。こうして伝えていくことが大切だと感じています」という言葉が胸に響いた。自身もここで学んだことを周りの人に伝えていきたい。(真)
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