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【21年の10大ニュース】「ウィズコロナ」時代の幕開け

2021年のシンガポール経済は、新型コロナウイルスの打撃を受けた前年から持ち直した。市中感染が増え、市民は度重なる行動制限を余儀なくされたが、ワクチンの接種率が高まったこともあり、政府が規制を適時緩和したことが奏功した。世界的な半導体需要に支えられ、輸出も好調だった。
景気は上向いたものの、失業率はコロナ前の水準に戻らなかった。国民の雇用を守るために外国人の就労要件を厳格化する動きもあった。
政治では、ヘン・スイキャット副首相が首相候補を辞退したため、次期首相の選考は振り出しに戻った。内閣改造が行われたが、当面はリー・シェンロン首相の続投が決まった。
21年通年の経済成長率は7%前後となる見通しだ。来年もプラス成長が見込まれているが、新型コロナの感染状況が悪化すれば下振れする可能性もある。コロナと共生する「ウィズコロナ」時代に入る中、政府のかじ取りに注目が集まりそうだ。

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