テイクオフ：オージーの友人に、仮想…

オージーの友人に、仮想通貨の考案者として知られる「サトシ・ナカモト」は、オーストラリア人のクレイグ・ライト氏だと誇らしげに信じているビットコイン通がいる。彼から講義を受けた後、新型コロナで価格が暴落し、これを機に未来の通貨への投資を始めてみた。

今後の規制も不確定だが、当地もほぼゼロ金利の昨今でブームは過熱し、ビットコイン投資家が増えたという。別の友人の10歳の息子までもがビットコインデビューした。

「マイニング（採掘）」や「非代替性トークン（ＮＦＴ）」など、こちらには外国語のようでいまだに未知の世界的な感覚が抜けない。だが、小学生で既にデジタルリテラシーを持ち始める彼らの世代を見ていると、この通貨の取引が日常となる日は案外近いかもしれない。貯金箱を開けて硬貨を数えていた思い出が遠のき、急に老け込んだ気もする。（佳々）