国産化レベルを一目で、政府が新サイト開設

韓国産業通商資源省は８日、半導体など主要産業に使われる素材・部品・装置に関する情報を１つにまとめた総合ポータルサイトを構築したと発表した。素材・部品・装置の韓国語読みの頭文字を取って「素部装（ソブジャン）ネット」と名付けた。

2019年に日本政府が対韓輸出管理を厳格化して以来、韓国政府は素材・部品・装置の国産化に力を入れている。素部装ネットは、20年４月に施行された改正素部装特別法を基に既存サイトを20年ぶりに改編したもので、◇政府の関連政策◇技術評価◇統計――などの情報を提供している。

素部装ネットによると、21年１～７月の韓国の対日輸入依存度は15.8％と、同期基準で過去最低水準に落ち込んだ。政府関係者は「国産化の成果」をアピールしたい考えだが、その一方で、同期間の韓国の対日貿易赤字は138億米ドル（約１兆5,200億円）と、前年同期比で17.9％（21億米ドル）増加した。

半導体など韓国から海外への輸出が増えれば、設備投資で日本からの輸入が増加するという構造の変革は簡単ではなさそうだ。

＜メモ＞

素部装（ソブジャン）ネットのＵＲＬ＜www.sobujang.net＞