オーストラリア・ニューサウスウェールズ(NSW)州政府はこのほど、QRコードを使っての入店と新型コロナウイルスのワクチン接種証明を同時に可能とするスマートフォン向けアプリを開発していると明らかにした。同州の7日の新規市中感染者は1,220人、死者は8人だった。
NSW州のベレジクリアン首相は、10月14日からシドニーの一部で飲食店がワクチン接種完了者を対象に営業再開するとの臆測が出ていることについて、「こうした試みは保健当局のアドバイス次第。入店時のチェックインやワクチン証明の一元化などまず試験運用を行うべきことが多数ある」と述べるにとどめた。
同州のバリラロ副首相は、感染拡大地域の夜間外出制限について、これによる感染抑制効果は見られず精神的に市民に悪影響となるとし、地方部での導入には反対する姿勢を示している。
■VIC州、地方部規制緩和か
ビクトリア(VIC)州政府は、地方部の規制緩和の検討を進めており、今週中に詳細を明らかにする予定としている。学校については今学期中の対面学習の再開はほぼない見込みという。
7日は、同州の新規市中感染者は246人、首都圏特別区(ACT)は19人だった。
■NT、クリスマスも厳格規制維持か
北部準州(NT)のガンナー主席大臣は、現在強制隔離義務のあるNSW州とVIC州からの入境規制はクリスマスまでに解除できるとは考えにくいとの見方を示している。ただし、同大臣はワクチン接種率が80%以上になれば、自宅隔離も可能にすることを視野に入れている。
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