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HCM市から若者ら続々帰郷、生活不安で

夢を追い求めてベトナム地方部から大都会ホーチミン市へやってきた若者らが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、故郷に戻る決断を迫られている。コロナ禍での生活の不安、職場閉鎖に伴う収入減がその理由だ。23日付VNエクスプレスが報じた。

同市クチ郡にある工場で働いていたダン・バン・ギンさんは今月18日、中部高原ダクノン省との境界にある検問所で、数千人が待つ行列に並んだ。医療申告書、体温測定、PCR検査陰性証明書の提出が無事終わり、入境が認められた。新型コロナ流行の影響で月収は200万ドン(約87米ドル、約9,600円)に減り、生活費が賄えず故郷の中部高原ダクラク省に戻る途中だった。ホーチミン市から故郷までの道のりは200キロメートル。その間に7カ所の検問所を通過しなくてはならなかった。

ホーチミン市ビンタン区の繊維工場で働いていたグエン・ディン・チョンさんは、7月半ばに職場が一時閉鎖され、隣接するドンナイ省の実家に戻った。「会社から300万ドンを渡され、自宅待機するよう言われたが、ホーチミン市で生活を続けるのはとても無理」とこぼす。現在は両親を手伝って自宅の庭で畑仕事をしているが、その間も月100万ドンのホーチミン市のアパート代を支払わなければならないのが頭痛の種だ。

ベトナム統計総局(GSO)によると、第2四半期(4~6月)に新型コロナの影響を受けた労働者は1,280万人で、第1四半期(1~3月)と比べて41%増加した。都市部の労働者で影響を受けた人は21.9%で、農村部の14.3%と比べて高い。

帰郷を希望する人たちのため、いくつかの省市はホーチミン市と協力して無料のバスや航空便を手配している。21日には、中部ダナン市へ向かう無料航空便3便が運航され、工場労働者や学生など600人以上が搭乗した。中部クアンガイ省は第1段階で400人の帰郷を支援し、中部高原ザーライ省は学生や工場労働者向けに無料バスを運行する予定だ。

ただ、故郷に戻っても不安は残る。ドンナイ省の実家で過ごすチョンさんは、新型コロナ感染が深刻なホーチミン市から戻った自分について近隣でうわさが立つかもしれないと、できるだけ出歩かないようにしている。

終わりが見えない新型コロナの流行。都会での夢をいったん諦めた若者たちは、将来への不安を抱えながら前に進もうとしている。


関連国・地域: ベトナム
関連業種: 医療・医薬品社会・事件

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