ニュージーランド(NZ)政府は22日、オークランドにおける新型コロナウイルスの流行状況に基づく4段階の警告システムを、22日午後11時59分よりレベル2からレベル1に引き下げると発表した。オークランド以外の地域は17日深夜からレベル1に緩和されており、これで全国の足並みがそろった形だ。またオーストラリアは21日、NZからの隔離なしでの渡航を条件付きで再開した。地元各メディアが伝えた。
週末にかけては新たな市中感染は確認されていなかった。
一方政府は、公共交通機関でのマスク着用義務は維持するとした。アーダン首相は「マスク着用は生活の一部だと思ってほしい」としている。
オークランドの地元企業は、レベル2の下で営業時間を短縮せざるを得なくなるなど打撃が大きく、レベル1への緩和を歓迎した。
■72時間以内の陰性証明が必要
オーストラリアへのNZからの隔離義務なしでの渡航については、過去2週間にオークランドに滞在していた場合に限り、NZ出国前の72時間以内に受けた検査で陰性となったことを証明する必要がある。同条件は3月1日まで継続する。
■港湾作業員、ワクチン接種開始
オークランド港では、感染リスクが高いとみなされている港湾作業員や技術者などの新型コロナワクチン接種が開始された。
同港には接種場所としてテントが設置され、対象者は出勤時に接種を受ける仕組み。対象者は19日に、ワクチン接種を受けるよう促すメールを受け取ったとみられる。
ラジオNZの調査によると、22日の朝には多くの人が「家族の安全を確保したい」との理由でワクチン接種に積極的な姿勢を見せた。一方、接種するかどうかもう少し時間をかけて決断したいとした人も見られた。
NZでは20日からワクチン接種が開始されており、最初に入国管理職員が接種を受けた。
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