日本への帰省は当面諦めざるを得ない状況だが、なによりふびんなのは、今年20歳を迎えるわが娘が、予定していた成人式に出られなかったこと。日本では式典がオンラインで行われ、首長が祝いの言葉を述べていた。だが、20歳の節目に振り袖を着るという日本人ならではの経験は、デジタルでは十分に味わえない。
今回のコロナ禍で、成人式を延期したところも多い。出身地を不問とする自治体もある。そうした地域で参加するのも一案だが、国境の開放前に21歳になる可能性も高そうだ。最終手段としてはオーストラリアでは21歳の誕生日に、盛大なパーティーを開く。その時が晴れ着を着るチャンスかも。
なんて一人でやきもきしているのはどうやら父親のみ。当の本人は冷めていて、シドニーだしTシャツとビーサンでしょ、などと言い出す気配を醸し出していて困っている。(尋助)
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