香港政府は18日、香港島南部のテーマパーク、香港海洋公園(オーシャンパーク・ホンコン)の再建計画を発表した。無料で入場できる買い物・飲食・エンターテインメントゾーンを設けることや、アトラクションごとに料金を徴収する案などを盛り込んだ。
新しい買い物・飲食・エンタメゾーンは、園内の低地エリアに設ける。自然保護・教育関連の施設やアトラクションはこのゾーンに併設される。向こう3~5年で耐用年数を過ぎるアトラクションは段階的に廃止する方針だ。同ゾーン内の小売店や飲食店、レジャー施設の運営は外部委託(アウトソーシング)する。
一方、高地エリアでは、古いアトラクションを廃止して、冒険をテーマとした新ゾーンを設置する。ジップラインなどの屋外アトラクションが設けられるという。
香港政府の邱騰華(エドワード・ヤウ)商務・経済発展局長は記者会見で、園内エリアや施設の一部の開発・運営を外部委託して、同園の長期的な財務の自立を図る方針を表明。計画の実行には時間と資源が必要だとして、政府から支援を提供する必要があると説明した。
政府による支援としては、運転資金として16億7,000万HKドル(約224億円)の資金を援助するほか、自然保護・教育関連の取り組みを支援するため2022/23年度(22年4月~23年3月)から4年間で計11億2,000万HKドルを提供する計画。さらに、政府からの融資(計54億HKドル)の返済開始を28/29年度に先送りすることや今年7月以降の利払い免除を提案した。
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