フィリピンのロクシン外相は16日、中国の王毅国務委員兼外相とマニラ首都圏で会談した。中国側はフィリピン国内の新型コロナウイルス対策を支援するため、中国製のワクチン50万回分を供給することを表明した。インフラ事業などに5億人民元(約80億円)を資金援助することも明らかにした。
両者の会談は2020年10月に中国雲南市で開いて以来となる。王氏は「新型コロナに打ち勝つまでフィリピンのワクチン調達に協力し、人々の支えになっていく」と述べた。
両国はフィリピンのインフラ事業でも連携強化を確認した。中国が新たに供与する5億人民元は、生活改善やインフラ事業、大型プロジェクトの事業化調査などに充てる。中国によるフィリピンへの資金援助は、今回を含めて累計32億5,000万人民元となった。
王氏はフィリピンのほか、16日までの日程でミャンマー、インドネシア、ブルネイの東南アジア4カ国を歴訪した。国産の新型コロナワクチンの提供や各国との関係強化を図った。
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