台湾の冬は一瞬だから、分厚い服はあまり着られない――。台北に来てから何度もこの言葉を聞いた。お気に入りの服がなかなか着られない愚痴として、またはショッピングの際のアドバイスとして。「迷ったら薄手の方を買う」という考えもあるらしい。
ただ今シーズンは年末年始からの寒波で、分厚い服の活躍が続いている。厚手の服を何枚も着込むような、台湾では冬でもあまりしないコーディネートが今なら必須となっている。慌てて引っ張り出した数少ない冬物を重ねてしのぐ日々だ。
台北生まれの友人は、寒波に耐えかねて耳当てや分厚いネックウォーマーを購入したという。ここは彼女にならって防寒用品を買い足すか。そう思いつつも、買い物に出かけるのもつらい。今日のところは食べて暖まろう、と台湾の冬のグルメ「薑母鴨」を食べ続けて腹ばかり大きくなっていく。(屋)
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