香港地場企業の商品を展示・販売する毎年恒例のイベント「工展会」が21日、オンライン上で開幕した。工展会のオンライン開催は初めて。来年1月20日までの1カ月間、160社余りが画面を通じて商品を売り込む。
主催は香港の有力経済団体の一つ、香港中華廠商聯合会(CMA)。仮想現実(VR)技術を駆使し、実際の工展会の様子を再現した特設サイトには、「香港有名ブランド」「食品・飲料品」「美容・ヘルスケア」など6つのエリアが設定され、商品の種類ごとに買い物を楽しむことができる。
毎日午前11時には商品価格が1HKドル(約13円)か9割引きの目玉商品を販売。日替わりで、割引率が45%以上の特売品も販売する。毎週土曜日にはライブ配信によるイベントも開く。
800HKドル以上購入した場合は香港域内の配送料を無料にするほか、特典も設ける。
中華廠商聯合会の呉宏斌(デニス・ン)会長はオンライン工展会の開催について、「今回のイベントが出展企業のデジタル化を促し、電子商取引(EC)分野でのビジネスチャンスを広げるきっかけになってほしい」と語った。
中華廠商聯合会は、新型コロナウイルスの感染防止策が再強化されたことを受け、香港島・銅鑼湾(コーズウェーベイ)のビクトリア公園で今月12日から開催予定だった「第55回工展会」を延期した。
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