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【20年の10大ニュース】コロナで明け、暮れる1年

昨年末に湖北省武漢市で初めて確認された新型コロナウイルスは、年が明けて2020年になり一気に全国へと広がった。
世界に先駆けてコロナ禍を経験した中国は、武漢の都市封鎖(ロックダウン)や企業の春節(旧正月)休暇延長、アプリで移動歴を残す健康コードの導入、感染が発覚した都市での大規模なPCR検査など、前代未聞の対策を矢継ぎ早に導入していった。
経済は国内総生産(GDP)が第1四半期(1~3月)にマイナスを記録するなど大きな打撃を受けたが、第2四半期(4~6月)には早くもプラス成長を回復。その後も工業、投資がけん引する形で復調ペースを加速させていく。
一方でコロナによる失業や所得減により消費は回復が遅れる。パンデミック(世界的流行)により外需も影響を受け、貿易は5月まで前年割れが続いた。米国をはじめとする諸外国との関係も、一部でコロナ対策などを巡りぎくしゃくした。
年初には「夏になればコロナも沈静化するのでは」との期待もあったが、コロナの影響は年間を通じて続いた。コロナで明けた20年は、先行きに不透明感を残したまま暮れていく。

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