「そろそろ日本への出張が再開されるから、私もワクチンを打ちましたよ」。11月中旬、中国の大手企業の関係者からそんな話を聞いた。日中のビジネス往来が再開され、彼もさっそく出張準備を始めたかもしれない。
中国では新型コロナワクチンの開発が急ピッチで進んでおり、一部で正式承認前のワクチン接種も始まっている。今月初旬、約4カ月ぶりに感染者が確認された上海では、秋冬の流行に備えて感染リスクが高い空港作業員にワクチンの接種を手配したという。専門家によると、中国は来年前半までに十分なワクチン供給を確保できる見通し。今後ワクチンが実用化されれば、経済や生活の正常化はいっそう加速しそうだ。
あすから12月。コロナ禍の影響もあってクリスマス気分がどこまで盛り上がるかは不透明だが、世界を駆け巡るサンタクロースもワクチン普及を待ちわびているはずだ。(佳)
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。