フィリピン貿易産業省のロドルフォ次官は24日、中部レイテ州に銅・ニッケル関連の工業団地を開発することを明らかにした。電気自動車(EV)の生産に必要な銅とニッケルの供給拡大を図る。26日付マニラブレティンが伝えた。
フィリピンの自動車産業は内燃機関車の生産でタイやインドネシアなどに後れを取っているが、EV生産では主要部材の銅とニッケルの主要生産国としての強みがあるとされる。政府は国内唯一の銅製錬・精製会社フィリピン・アソシエーテッド・スメルティング・アンド・リファイニング(PASAR)が本拠とするレイテに工業団地を開発することで、銅・ニッケル産業のバリューチェーンを強化し、EV生産を後押ししたい考えだ。
貿易産業省傘下の投資委員会(BOI)は同日、フィリピンが競争力を持つ分野への海外からの投資誘致を促進するキャンペーンを開始。電子、自動車、航空宇宙、IT・BPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)とともに銅・ニッケルを優先分野に指定している。
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