ヘルスケアフォーラムの開催計画、貿発局

香港貿易発展局（ＨＫＴＤＣ）は、香港で来年、国際医療ヘルスケアフォーラムを開催することを計画している。地場の優れた関連製品を世界に紹介し、投資を呼び掛ける狙いだ。23日付明報が伝えた。

同局の林建岳（ピーター・ラム）会長によると、香港の大学や研究機関では医療ヘルスケア分野の製品が多数開発されている。しかし、商品化までの市場への展開手段を知らないという欠点があり、それを補うため企業などの投資家に引き合わせる場が必要だという。金融センターである香港は、投融資の有効な機能を発揮できると強調した。

米サンフランシスコで開かれる「ＪＰモルガン・ヘルスケア・カンファレンス」を例に挙げ、この展示会には世界のバイオ企業や製薬メーカーが集まり、投資家を引き付けていると述べた。

香港での来年の開催は、新型コロナウイルスの流行状況に応じて、展示場での開催か、オンラインでの開催かを決める。国際的な研究者や医師に打診したところ、開催に前向きな反応だったという。

林氏は「フォーラムの開催は、香港が世界に先んじる重要な一歩になる可能性がある」と力説。さらに、タイ、インドネシア、マレーシアなどＡＳＥＡＮ（東南アジア諸国連合）諸国に対する関連製品の売り込み強化も計画しており、香港政府には早期の入境制限緩和を訴えた。