新型コロナウイルスの流行に伴い3度延期し、きょう15日に開幕する自動車見本市「第41回バンコク国際モーターショー」。調査会社インテージのタイ法人インテージ(タイランド)が実施した調査では、タイ人の消費者の同イベントへの参加意欲は、3月に予定されていた当初と比べて高まっている結果が出た。
タイのモーターショーは販促イベントの意味合いが強く、大幅な値引きなど各種のキャンペーンに期待しているもようで、コロナ後の自動車販売の回復のきっかけとなるのかが注目されている。
同社は7月9日に自社の調査モニター「アジアンパネル」を使い、タイの18歳以上の男女1,022人に調査を実施した。「向こう1~2カ月で参加したいイベント」では、モーターショーが39.4%で最も高く、3月に実施した調査の28.9%から10.5ポイント上昇した。
また購入時期は不問で「新車を購入したいか」を尋ねた質問には、86.4%が「購入したい」と回答。前回調査から2.4ポイント上昇し、依然としてタイ人消費者の自動車の購入意欲が高い傾向にあることが分かった。
「新車を購入したい」と回答した人に対して、「いま自動車を購入したい理由(3つまで選択可)」を尋ねたところ、「仕事で使用」が31.3%、「通勤/通学で使用」が25.3%、「家族構成が変わった」が21.4%、「保有する車に問題がある」が13.9%、「特別な割引が期待できる」が13.4%などとなった。
一方、モーターショーへの参加意向があり、新車を購入したい人の場合は、上位3つの回答は同じだが、「特別な割引が期待できる」が20.2%と上昇している。
インテージ(タイランド)の青葉大助インサイト・シニアマネジャーはNNAに対し「新型コロナの影響で消費者の財布のひもが固い中でも、必要なものは値引きを利用して購入したいと考えているのではないか」とコメント。タイでは自動車が移動手段としての生活必需品であるため、依然として購入意欲が高い結果が出ているとも分析した。
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