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JAC、ウェブ面接でオンラインセミナー

人材紹介大手のJACリクルートメントは9日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴ってオンラインでの採用機会が増える中、「ウェブ面接で『採るべき人材』を見極める」をテーマにオンラインセミナーを開催した。マレーシア法人の大西信彰社長が講師を務め、マレーシアを含む世界11カ国・地域の同社顧客企業から100人近くが参加した。

JACの調査によると、オンライン面接を実施している企業は約70%に上る一方、18%の企業は「実際に会わないと分からない」と回答した。大西氏は冒頭、このデータを踏まえ、ウェブ面接は従来の対面式に比べて「人物の見極めが難しい」という声もあるが、人物を理解するための「設定」と、深掘りするための「質問」を用意できるかが採用者にも求められると切り出した。

具体的に、「設定」では候補者の「準備・覚悟」と「印象」を把握するために、事前に「面接時はスマートカジュアルで構いません」と伝えておく。職種にもよるが、面接にどのような服装で臨むのかで求職者の心構えが伝わるという。また、事前に画面設定も依頼しておき、部屋を明るく、半身が写るように調整してもらうのが望ましいと説明した。立った姿勢で自己紹介してもらうことも有効で、「全身像から雰囲気を捉えやすい」(大西氏)。

「質問」では、経歴や技能、語学能力、給与水準といった「採用条件」と、行動・思考パターンやリーダーシップ、資質といった「採用基準」を選考者間で事前にしっかりとすり合わせておくことが重要だと指摘した。人事部門と求人依頼を出した担当部門(採用決定者)の間で求人像(要望)が異なる場合もあるためだ。

その上で、大西氏は、候補者の「過去の経験」「今後の意欲」を順に引き出す質問を用意し、「生の声、経験に耳を傾ける」ことで、動機や思考、実務能力などを判断できると話す。複数の候補者を同時に面接する場合は、それぞれに同じ質問を投げかけ、比較する視点に留意を促した。

質問事項については、▽問題意識、意欲・発想▽自己分析▽動機付け▽育成思考▽経験とスキル▽貢献と意欲▽プレゼンテーション(事前課題、上級職向け)――を挙げた。転職理由となる動機付けは、裏返しとして「現在の会社が退職を引き留めるとすれば何が引き金となるか」を尋ねてみることで、候補者の理想や展望が導けるという。

大西氏はこれら項目の中で「経験とスキル」が最も重要だとし、「過去5年間で最も力を入れて成し遂げた仕事・プロジェクト」を尋ね、かかわった人員や時間軸、障壁、失敗、結果などを徹底的に掘り下げ、具体的に説明してもらうことで、候補者の実績や個性が引き出せると提案した。

最後に、複数の面接官が同じ評価項目でそれぞれ採点することで「ブレ」を防げるとして、採点シートを用意し、今後の採用活動に活用するために、「議事録として保管すること」を勧めた。面接官の評価が大きく異なる場合は精査することを付け加えた。

■企業規模が大きいほどオンライン面接採用

JACが今年4月20~30日に実施した調査(有効回答336社)によると、オンライン面接は企業規模で、従業員数が多いほど導入している割合が高い。従業員数が1,000人以上の企業は9割超が実施しており、同300~999人が7割超、100~299人が6割超だった一方、100人未満は5割にとどまる。

オンライン面接の利点として、「居住地に関わらず多くの候補者と面接できる」(42%)、「スケジュール調整がしやすい」(30%)が合わせて7割を超えた。


関連国・地域: マレーシア日本
関連業種: IT・通信サービスマクロ・統計・その他経済雇用・労務

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