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正恩氏20日ぶり活動報道、健在をアピール

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が最近手術を受けた、との情報を伝える韓国のテレビニュース=21日、ソウル市内(共同)

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が最近手術を受けた、との情報を伝える韓国のテレビニュース=21日、ソウル市内(共同)

北朝鮮の朝鮮中央通信は2日、健康不安説が出ていた金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がメーデーの1日、中部・平安南道順川の「順川リン酸肥料工場」の完工式に出席したと報じた。正恩氏の公開活動が伝えられたのは、4月11日の党政治局会議への出席が12日に伝えられてから3週間ぶり。

朝鮮中央通信によると、正恩氏は完工式で歓声を上げる労働者らに手を振って応え、工場内を視察した。写真では幹部らと談笑。妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が壇上で正恩氏の隣に座り存在感を示した。

正恩氏をめぐっては、15日の故金日成主席の生誕記念日に姿を現さなかったことから健康不安説が浮上していた。米CNNが「正恩氏が手術後、重体に陥っているとの情報がある」と報じたことで重体説が浮上。一部メディアでは脳死説が取り沙汰されていた。

トランプ米大統領は2日(現地時間)、正恩氏の公開活動が20日ぶりに伝えられたことについて、ツイッターで「彼が戻ってきて、元気な姿を見るのは個人的にはうれしい」と歓迎した。

一方で、朝鮮中央通信は正恩氏の健在ぶりをアピールしたものの、専門家の間では「何らかの治療を受けたのではないか」との見方も根強く残っている。

■正恩氏の重体説「北朝鮮に恩恵」

奉英植(ボン・ヨンシク)博士:延世大学統一研究院の専門研究委員

今回の一連の報道で、北朝鮮の最高指導者の動向の正確な把握は極めて困難であるという事実が改めて浮き彫りになった。

火付け役となったCNNのほか、「正恩氏は99%死亡している」という脱北者出身の政治家の話をそのまま報じた韓国メディアへの信頼度が下がった。この政治家は先月の総選挙で当選したばかりで、「専門家として何か発言しなければ」とのプレッシャーもあったのだろう。

逆に「死亡説」や「重体説」を否定するなど終始慎重な姿勢を貫いた韓国政府や情報当局は株を上げた。ただ、彼らが正恩氏の動向を正確に把握していたというわけではない。

結局、一番恩恵を受けたのは北朝鮮だ。正恩氏と与正氏が海外メディアから大きな関心を集めただけでなく、米国と韓国の情報当局の情報収集方法とその分析能力、メディアの動向など、その手の内の多くが明らかになってしまった。(聞き手=坂部哲生)


関連国・地域: 韓国北朝鮮
関連業種: 政治

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