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隔離病床が飽和状態、感染者入院待ちも

新型コロナウイルスの感染者が大幅に増えている状況を受け、香港の公立病院の病床は飽和状態が続いている。感染者の入院待ちも発生しており、香港政府は一般病棟を改修した2級隔離病床400床の稼働を急いでいる。官営メディアRTHKなどが伝えた。

林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は3月31日の定例記者会見で、多くの感染者が平均1日の入院待ちを余儀なくされていると認め、政府食品・衛生局と公立病院を管轄する医院管理局(HA)に対策を検討するよう指示したと説明。軽症患者や回復中の患者向けの2級隔離病床400床の稼働により、状況は緩和されるとの見通しを示した。

一方、回復期にある患者を政府衛生署衛生防護センター(CHP)の検疫センターなどに移すことも排除しないとしたが、詳細はまだ決めていないという。林鄭氏は、検疫センターと公立病院の隔離病室の逼迫(ひっぱく)を改善するため、検疫施設の拡大を進めていると強調した。

香港経済日報によると、医院管理局の高拔陞(トニー・コー)最高経営責任者(CEO)は3月30日、「公立病院の隔離病床はパンク状態にある」と明言した。現在約500人の感染者と感染疑い者が入院しているが、各病院では重症患者用の隔離病床を確保しておく必要がある。同局の劉家献医師によると、九龍・茘枝角の瑪嘉烈医院(プリンセス・マーガレット病院)の隔離病室稼働率は80%に達しており、100%に達する公立病院もあるという。

同局は、今週にも2級隔離病床400床の利用を開始すると発表し、2級隔離病床の看護師には十分な防護措置を施すと強調した。これにより状況が改善することに期待を示す一方、その他の対策を引き続き検討していく方針を示した。

香港で人工呼吸器などの医療設備が不足する事態が起きるかどうかについて、香港中文大学の許樹昌(デビッド・ホイ)教授は、「過度に心配する必要はない」とコメント。香港の約600件の感染事例のうち、現時点で人工呼吸器が必要なのは10件超程度だと説明した。


関連国・地域: 香港
関連業種: 医療・医薬品マクロ・統計・その他経済社会・事件

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