香港島南部のテーマパーク、香港海洋公園(オーシャンパーク)の李縄宗(マティアス・リー)最高経営責任者(CEO)はこのほど、香港の社会不安を背景とした旅客減は、2003年の新型肺炎(SARS)流行と比べて事業への影響が大きいとの認識を示した。ただ、地元客の来場が増えていると指摘した。3日付スタンダードが伝えた。
李CEOは、地元客の来場は前年同期より増えていると明かし、地元でのプロモーション強化を進める方針を示した。パーク内に留まる方が安全だと考える地元客の利用により、付属ホテルの稼働率は週末は9割に達し、平日でも5~6割を維持しているという。
海洋公園ではクリスマスに新アトラクションがオープンするほか、来年1月に新たなライトアップショーが始まる。動物をテーマにした新アトラクションも来年前半に登場する予定。2021年には水をテーマにした新エリアと2軒目の付属ホテルが開業予定だ。
一方で、李CEOはキャッシュフローを維持することが難しいと認めた。パークを持続するためには大型プロジェクトを続ける必要があり、このため小型プロジェクトを延期せざるをえない状況だという。李CEOは、「競争力を維持することが重要だ」と述べた。
李CEOは来年7月に退任する。既に世界的な後任者探しが始まっている。
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