オートバックス、地場自動車整備社を買収

カー用品店を展開するオートバックスセブンは、シンガポールで板金や塗装、自動車整備を手掛けるＳＫオートモービルを買収した。安定的な車のメンテナンス需要が見込まれるシンガポールで事業拡大を狙う。

ＳＫオートモービルの株式63％を13日付で取得した。取得額は非公開。現地の既存店舗で展開していた簡易的な自動車の修理・整備サービスに加え、重整備なども提供できるようにする。

ＳＫオートモービルは、2015年設立。資本金は50万Ｓドル（約4,000万円）だ。

オートバックスグループは1995年にシンガポールに初出店し、東南アジア市場に参入。シンガポールではカー用品店を３店舗展開している。富裕層を中心に車両登録台数が安定していることから、引き続き整備需要があるとみている。

東南アジアではこのほか、2019年10月末時点で、タイで16店舗、マレーシアで４店舗、フィリピンで３店舗、インドネシアで２店舗を展開している。

オートバックスの担当者はＮＮＡに対し「ここ４～５年で、東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）では自動車整備に関連したサービスの需要が高まっている。今後も域内事業を強化していく」と意気込みを語った。