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NEC、アジアでBaaS事業を本格展開

北欧発の「バンクソフト」をお披露目したNECの岩田氏(左)、小手川氏(右)とバンクソフトの幹部ら=11日、シンガポール東部(NNA撮影)

北欧発の「バンクソフト」をお披露目したNECの岩田氏(左)、小手川氏(右)とバンクソフトの幹部ら=11日、シンガポール東部(NNA撮影)

NECは11日、東南アジア・南アジアの融資企業向けに、融資プロセスを自動化する北欧発のソフトウエア「バンクソフト(Banqsoft)」の販売を開始した。金融サービスを受けられなかった層にサービスを提供していく金融包摂(ファイナンシャル・インクルージョン)を念頭に、銀行サービスをクラウドを通じて提供する「バンキング・アズ・ア・サービス(BaaS)」事業に本格的に取り組む考えだ。

バンクソフトは、融資申請の受け付け、KYC(Know Your Customer=顧客確認業務)、与信審査、融資プランの提案、契約書の作成、口座開設、融資資金の送金など、融資業務全般のプロセスを自動化する。商品と同じ社名を持つノルウェーのバンクソフトが開発した。

NECは今年2月にバンクソフトを傘下に収めた。同社のソフトウエアをアジア向けに改良し、顧客に提供する。シンガポールに本社を置くアジア統括会社NECアジア・パシフィックが中心となり、周辺国へ売り込む考えだ。既にインド、ベトナム、インドネシアの融資事業者から引き合いがあるという。

バンクソフトの担当者によると、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、フィンランドの4カ国で約50社がバンクソフトのソフトウエアを利用している。

NECのデジタルインテグレーション本部の岩田太地ディレクターはNNAの取材に対し「バンクソフトのソフトウエアと、NECの人工知能(AI)解析サービスなどを連携させ、より高品質なサービスを提供したい」と説明。「融資プロセスの自動化で、融資利率の引き下げ、手数料の削減を実現できれば、これまで金融サービスを受けられなかった層にも資金を提供できる基盤が整う」と、東南アジア・南アジアでの販売の意義を語った。

岩田氏によると、KYCが自動化できるかは、各国政府が国民のデジタルID制を導入しているかにも左右される。NECは公共部門向けのITソリューションも多く手掛けており、BaaSの提供を通じて政府向けソリューションとの相乗効果も期待できるという。

NECアジア・パシフィックの金融ソリューション事業部門の小手川道生ディレクターは、「来年中にアジアでのバンクソフトの顧客第1号を出せるように頑張りたい」と意気込みを語った。売上高などの具体的な目標については明らかにしなかった。

NECは11日にシンガポールで開幕したフィンテック(ITを活用した金融サービス)の大型イベント「シンガポール・フィンテック・フェスティバル(SFF)」で、アジアでは初めてバンクソフトをお披露目した。


関連国・地域: シンガポール日本
関連業種: 金融IT・通信

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