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広州のEVタクシー、3千台に増加

広東省広州市で電気自動車(EV)仕様のタクシー車両の導入が進んでいる。市政府は2022年末までに市内のタクシーを100%新エネルギー車(NEV)とする目標を掲げており、これまでに3,000台を超えるEVタクシーが投入された。

新華社電や中国新聞社電などによると、4月末時点で広州を走るEVタクシーは3,190台。広州のタクシー台数は全体で2万3,000台であることから、現在のEV化率は1割強となる。市政府が掲げる全車両NEV化に向けて、市内では充電スタンドの設置など環境整備が進んでいる。

広州市タクシー協会のトウ志誠会長(トウ=登におおざと)は「20年末までに市内タクシーの全車両をEVにする」と語っており、政府の導入目標が前倒しで達成される可能性もある。

現在、市内を走るEVタクシーで最もよく目にするのは、広州汽車集団(広汽集団)の自主ブランドEV「伝祺GE3」。これまでに少なくとも1,700台が投入されており、市内EVタクシーの2台に1台が同モデルとなる計算だ。このほか、EV大手の北京新能源汽車(北汽新能源)のセダン「EU」シリーズも導入されている。

市内を走るEV「伝祺GE3」のタクシー仕様車=2019年7月6日、広州市

市内を走るEV「伝祺GE3」のタクシー仕様車=2019年7月6日、広州市

■深センは昨年末にEV化達成

広東省深セン市では昨年末に市内で営業するEVタクシーの台数が2万台を超え、目標としていた100%EV化をほぼ達成した。NEV大手の比亜迪(深セン市、BYD)の広報担当者によると、市内を走るEVタクシーは「全てBYD製」という。

華南地域の経済に詳しい在広州日本国総領事館の石澤義治領事は、広州がタクシーのNEV化に注力する背景には「深センとの都市間競争といった側面もある」と指摘する。広州が先行する深センを追いかける構図だ。石澤氏によると、広州では送電大手の中国南方電網が中心となって充電インフラの設置を推進しているほか、民間企業も利益を見込んで充電施設の運営に乗り出すなど、事業環境が整いつつある。広州は間近に深センという成功モデルがあるため、「目標達成に向けて計画を進めやすいのでは」との見方も示した。

■トヨタのHVも普及

広州ではトヨタ自動車のハイブリッドカー(HV)もタクシー車両として採用されている。トヨタ系の合弁メーカー、広汽豊田汽車(広汽トヨタ)のセダン「レビン(雷凌)」のHVモデルは16年2月にまず50台が投入され、今年6月までに累計で約1,600台が導入された。伝祺GE3とほぼ同レベルの台数とみられ、両モデルは広州タクシーの「新しい顔」となっている。ただ、中国の定義では、HVはNEVに含まれないため、22年の段階で、HVタクシーの処遇がどのようになるか注目される。

このほか、広汽トヨタのセダン「カムリ(凱美瑞)」のHVモデルが北京市で約800台、トヨタ系合弁の一汽豊田汽車(一汽トヨタ)のセダン「カローラ」のHVモデルが天津市で約500台それぞれタクシー車両として導入されている。(広州・川杉宏行)


関連国・地域: 中国-広東日本
関連業種: 自動車・二輪車運輸マクロ・統計・その他経済

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