フィリピンの不動産開発会社アンカー・ランド・ホールディングス(ALHI)は15日、マニラ首都圏パラニャーケ市と、高層ビル3棟の複合施設を開発する官民連携(PPP)事業契約を結んだと明らかにした。地元紙マニラタイムズなどが伝えた。
複合施設の予定地は、ニノイ・アキノ国際空港(NAIA)に近い公共交通ターミナル「パラニャーケ・インテグレーテッド・ターミナル・エクスチェンジ(PITX)」と、旧コースタル・モールの間にある面積1ヘクタールの土地。投資額は40億ペソ(約84億円)。
第1棟は、市のサテライト・オフィスとして使用。事業認可や投資審査を行う機関の事務所が入居する。警察署や消防署、交通管制センター、市保健事務所、さらには国家捜査局(NBI)など国の機関も設置される。第2棟はオフィスや商業施設として利用され、第3棟は3,500人収容の簡易宿泊施設となる。
パラニャーケ市の湾岸地区では、用地に近い統合型リゾート(IR)開発地区「エンターテインメント・シティー」などを含め、約3万5,000人が働いている。オリバレス市長によると、多くの人が市役所の本庁まで足を運ぶことなく、サテライトオフィスで行政手続きが可能になるという。
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