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豊田通商、ラッピング広告フレアと業務提携

豊田通商タイランドは23日、タイで自家用車向けのラッピングカー広告事業を手掛ける日系スタートアップ、フレア(タイランド)と業務提携すると発表した。フレアに登録する車両が堅調に伸びる中、フレアの営業のサポートを行うほか、自動車オーナー向けのソフトウエア開発に共同で乗り出す。

豊田通商タイランドとの業務提携を発表したフレア(タイランド)の神谷CEO(左から4人目)=23日、バンコク(NNA撮影)

豊田通商タイランドとの業務提携を発表したフレア(タイランド)の神谷CEO(左から4人目)=23日、バンコク(NNA撮影)

フレアは、自動車のオーナーが車に付けるラッピング広告を選択するサービスをアプリで提供。2017年にタイで事業を開始し、現在は1万5,000人のドライバーが登録している。今回の業務提携で豊田通商タイランドはフレアの営業をサポートするほか、両者で新たなソフトウエア開発にも取り組むという。

フレアのラッピング広告を利用している企業は、タイの不動産開発会社メジャー・デベロップメントや、タイ政府系石油開発会社バンチャーク・コーポレーション傘下の再生可能エネルギー開発BCPGなどの地場企業のほか、日系では商業施設「サイアム高島屋」などがあるという。

フレア(タイランド)の神谷和輝最高経営責任者(CEO)は23日の記者会見で、今年は売上高を前年比で10~20倍に引き上げたい考えを示した。その上で、「豊田通商との業務提携が実現したため、当面はタイでの事業に注力する」と述べた。当初はタイ以外のアジアでの法人設立も検討していたという。神谷CEOによると、タイの高架鉄道(BTS)運営・不動産開発会社BTSグループ・ホールディングス傘下の広告会社VGIグローバル・メディアなどとの協業も検討している。

■渋滞を逆手に広告効果高める

フレアが広告主に訴求しているポイントは、広告宣伝の効果を可視化できることだという。これまで、屋外・交通広告(OOH)などは効果測定や管理が難しかったが、フレアではグーグルのAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)や自動車の平均速度などから、広告宣伝の効果を割り出すことができるという。

またアプリの衛星利用測位システム(GPS)を通じてラッピングカーの走行距離を把握しており、あらかじめ設定されている広告予算は、交通量の激しい場所で多く使われる一方、交通量の少ない場所では消化されにくい設定になっている。

神谷CEOは「タイでは渋滞に悩まされイライラすることも少なくない。この交通渋滞のストレスを緩和するサービスはないか考えたことが、このサービスを始めるきっかけだった」と話す。

フレアのアプリに登録するドライバーはサービス開始から約2年で1万5,000人に拡大した=23日、バンコク(NNA撮影)

フレアのアプリに登録するドライバーはサービス開始から約2年で1万5,000人に拡大した=23日、バンコク(NNA撮影)

フレアに登録するドライバーの9割はバンコクだが、東部チョンブリ県や北部チェンマイなどの地方の一部でもサービスを拡大している。ドライバーの平均報酬は月3,000~5,000バーツ(約1万500~1万7,500円)。最大で月6,000バーツの収入を得ることができるという。


関連国・地域: タイ日本
関連業種: 自動車・二輪車サービスメディア・娯楽

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