タイでは、信号機がない横断歩道を渡ろうとしても車の運転手が止まってくれることはなかなかない。車が途切れるのを数分で待つこともある。信号機があっても、赤信号で突っ込んでくる車があり、そのたび怒りが込み上げる。
途上国では珍しくない光景だろうが、外国人から「タイ人は優しい」「タイは微笑みの国だ」と言われるたび、このギャップは何かと思ってしまう。
かといってタイ人が「優しくないからだ」と批判するのとも違う。個人的にはタイ人が持つ「サバイサバイ(のんびりやる)」文化が車の運転にも出ているのだと思う。運転手は「たぶん後ろの車が歩行者のために止まるだろう」「歩道者は急な用がないかもしれないので止まらなくていいか」のような考え方だ。だから運転マナーを改善するには、優しさより「サバイサバイ」文化に訴えたほうが良いと思う。(ピ)
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