英人材調査会社ECAインターナショナルがまとめた世界主要都市の出張費ランキングによると、香港は1日当たり515米ドル(約5万8,000円)となり、2年連続でアジア首位だった。18日付明報などが伝えた。
香港の出張費の総額は前年に比べ1.5%増加した。出張費のうち、宿泊費は286米ドルと全体の5割余りを占めた。
アジアの2位は東京で、494米ドル。香港に比べ21米ドル(約4%)少なかった。
ECAアジア部門の責任者、リー・クエイン氏は「香港と2位以降の東京や韓国ソウル、シンガポールといった都市との差が拡大している」と指摘。その要因には宿泊費の高騰を挙げたが、「交通費や食事代は合理的な水準を維持している」と分析した。高額の出張費から、企業が今後、香港での滞在日数を減らしたり、ビデオ会議に変更したりする可能性があるとも述べた。
ここ最近は、香港拠点を設置する中国本土企業が増えていることもあり、本土からの出張者が増加傾向にあるという。
香港の出張費は世界全体では19位。1位は米ニューヨークで、799米ドルだった。
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