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介護実習生の第一陣が出発、北海道の施設へ

ミャンマーで初めてとなる介護職種の外国人技能実習生3人が6日、ヤンゴン国際空港から日本に向けて出発した。7日に到着し、北海道の施設で今後3年間勤務する予定。ミャンマー政府が昨年9月に日本への介護人材派遣を正式通達して以降、国内の関係機関で準備が進む。新たな人材供給源として日本からの引き合いは多く、今後も送り出しが続きそうだ。

見送りに来た母親に「元気で行ってくる」と話す技能実習生のジン・ジン・モーさん(左)=ヤンゴン国際空港

見送りに来た母親に「元気で行ってくる」と話す技能実習生のジン・ジン・モーさん(左)=ヤンゴン国際空港

6日に出発したのは、最大都市ヤンゴン、中部バゴー管区出身の20代女性3人。介護関連事業を行う「さくらコミュニティサービス」(札幌市)が受け入れ先となる。同社と岐阜市の企業、ミャンマー企業の3社が合弁でミャンマーに設立した「ポールスターカイゴサービス」で、日本語と介護に関する知識を学んだ。

派遣される3人のうちの一人、ジン・ジン・モーさん(26)は「不安よりわくわくした気持ちがずっと大きい」と笑顔を見せ、「日本人は健康で長生き。介護の仕事を学びながら高齢者の生活様式を知り、母国で生かしたい」と話した。

国連人口基金(UNFPA)によると、現在のミャンマーの60歳以上人口の割合は10%台。2025年には13%、50年には24%に達すると予測されているが、医療人材の育成は進んでいない。特に看護師や介護士など医療補助人材の不足が課題だ。今回派遣された3人は、日本で専門的な介護技術を学んだ後、母国で医療補助人材を育成する仕事に就くキャリアプランを描く。

出発前に家族と写真に収まる技能実習生のジン・ジン・モーさん(右から2人目)=ヤンゴン国際空港

出発前に家族と写真に収まる技能実習生のジン・ジン・モーさん(右から2人目)=ヤンゴン国際空港

ポールスターカイゴサービスは来月にも2人の送り出しを予定。国内には、日本向けの人材会社が増えており、同社以外にも複数の事業者が介護技能実習生の派遣準備を進めている。

高齢化の進行に伴い介護人材が不足してきている日本は、2017年11月に外国人技能実習制度に介護職種を追加。以後1年で、中国、インドネシア、ベトナムなどから約250人が来日した。ポールスターカイゴサービスのアウン・リン・ティン社長は、ミャンマーの介護人材について「仏教の影響で、高齢者の介護を功徳が積める尊い仕事だと考える人も多い」と話す。

家族と日本に持っていく荷物をチェックする技能実習生のウィー・イー・ピョーさん(右から3人目)=ヤンゴン国際空港

家族と日本に持っていく荷物をチェックする技能実習生のウィー・イー・ピョーさん(右から3人目)=ヤンゴン国際空港

介護職種の技能実習生には、日本語能力試験で、入国時に「N4(基本的な日本語を理解することができる)」を取得し、来日2年目でさらに1レベル上の「N3(日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができるレベル)」に合格しなければならないという、他の技能実習の職種にはない要件があり、人材の確保やつなぎ留めの難しさが指摘されている。

今回ミャンマーから派遣された技能実習生も3人のうち2人はN4で、受け入れ先で介護の仕事と日本語学習の二足のわらじを履く。さくらコミュニティサービスは、ミャンマー語と日本語が話せる生活アドバイザーを配置し、実習生を支援する。


関連国・地域: ミャンマー日本
関連業種: サービスマクロ・統計・その他経済雇用・労務政治社会・事件

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