ミャンマーでマイクロファイナンス(小口金融)機関向けのシステムを開発する日本企業、リンクルージョンと日本ブレーン(東京都豊島区)は11日、地場マイクロファイナンス機関4社と、両社が共同開発した顧客管理用クラウドシステムを導入する契約を締結した。システムの導入契約を締結したマイクロファイナンス機関は、合計10社となった。
今回、契約を締結したマイクロファイナンス機関は、中部バゴー管区、エヤワディ管区、北西部ザガイン管区で事業を展開している。
「JBRAIN」と名付けた同システムでは、紙ベースの管理に頼っていた個々の顧客情報や業務、会計関連の情報をオンラインで管理できる。マイクロファイナンス機関が業務効率化を図り、顧客データを分析して、より利用者の目線に立ったサービスを展開できるようになることが導入の目的だ。
リンクルージョンは、零細事業者の金融取引や、借り手となる庶民の生活環境、家計に関するビッグデータの収集や分析に取り組み、マイクロファイナンス側にフィードバックする。
リンクルージョンと日本ブレーンは2016年、サービスを開始。システムを導入したマイクロファイナンス機関を通じ、累計で約20万人に約40億円の融資提供を支援した。今後は、ヤンゴン、中部バゴー管区、第2都市マンダレーで行ってきたデータ収集を、さらにエヤワディ管区、ザガイン管区にも広げる。
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